JPGを透過にする方法|JPEGが透過できない理由と背景を透明にする手順
JPG・JPEGは透過を保存できない形式です。「JPGを透過にしたい」ときに必要な2つの作業(背景を消す・PNGで保存する)と、白い背景が残ってしまうときの対処を手順で説明します。
結論:JPGのまま透過にすることはできない
先に結論を書くと、JPG(JPEG)というファイル形式そのものが透明度を保存できません。そのため「JPGファイルのまま背景だけ透明にする」ことは、どんなツールを使っても実現できません。拡張子を .png に書き換えるだけ、という方法もうまくいきません。中身がJPGのままだからです。
つまり「JPGを透過にしたい」という作業は、実際には〈背景を消す〉と〈透明を保存できる形式で書き出す〉という2つの作業に分かれます。この2つを別々のものとして捉えると、どこでつまずいているのかがはっきりします。
なぜJPEGには透明が無いのか
画像の透明度は、ピクセルごとに「どのくらい透けるか」を持つアルファチャンネルという情報で表現されます。PNGやWebPはこのアルファチャンネルを持てますが、JPEGの仕様にはそれがありません。JPEGは写真をなるべく小さく保存することに特化した形式で、色の情報だけを扱います。
そのため、透過PNGをJPGとして保存し直すと、透明だった部分は白(ツールによっては黒)で塗りつぶされます。「ロゴをJPGにしたら白い四角がついた」というトラブルは、この仕様どおりの動作です。一度塗りつぶされた白は、あとから自動で透明に戻すことはできません。
JPGをPNGに変換しただけでは透明にならない
よくある誤解が「JPGをPNGに変換すれば透過になる」というものです。変換すると保存形式はPNGになりますが、写っている白い背景はそのまま白い背景として残ります。変換処理は形式を変えるだけで、どこが背景かを判断して消す処理は行いません。
PNGへの変換が効いてくるのは、背景を消したあとです。背景を消しても保存形式がJPGのままだと透明が失われるため、〈消してから、PNGで保存する〉という順番が重要になります。
手順:背景を消してから透過PNGとして保存する
白や単色の背景であれば、背景透明化ツールで背景色を指定して消すのが最短です。当サイトの「画像の背景を透明化」ツールは、消したい色を選ぶと、その色の部分を透明にして透過PNGとして書き出します。書き出し形式が最初からPNGなので、透明が失われる心配がありません。
背景を消す必要がなく、単に編集しやすい形式へ変えたいだけであれば「JPGをPNGに変換」ツールで十分です。どちらのツールもブラウザ内で処理するため、ファイルを外部のサーバーへ送らずに作業できます。
うまく透明にならないときのチェックポイント
背景を消したのに白いフチが残る場合、被写体と背景の境界にJPEG特有のノイズが出ていることが多いです。JPEGは圧縮の過程で境界付近の色をわずかに混ぜるため、真っ白ではない中間色の画素が薄く残ります。許容する色の範囲(しきい値)を少し広げると、この中間色まで消せます。
背景が単色ではなく写真やグラデーションの場合は、色を指定して消す方法では対応しきれません。この場合は被写体の輪郭に沿って切り抜く必要があるため、切り抜きツールや、輪郭を手作業で処理できる画像編集ソフトを使うのが確実です。
保存後に背景がまた白く見えるときは、書き出し形式を確認してください。PNGで保存したつもりでもJPGになっていると、透明部分は必ず塗りつぶされます。ファイルの拡張子と、保存時に選んだ形式の両方を見直すと原因が特定できます。
透過PNGが重いときはWebPにする
透過PNGは、写真のように色数が多い画像だと容量が大きくなりがちです。透明を保ったまま軽くしたい場合は、WebPへの変換が有効です。WebPはアルファチャンネルに対応しているため、透明を維持しながらPNGより小さく保存できます。
ロゴやアイコンのように色数が少ない画像であれば、PNGのまま圧縮するだけでも十分に軽くなります。受け取り先の環境が古くWebPを開けない場合もあるので、配布用にはPNG、自分のサイト掲載用にはWebP、という使い分けが安全です。
まとめ
JPG・JPEGは透明度を保存できないため、「JPGのまま透過にする」ことはできません。やるべきことは、背景を消すことと、PNGなど透明を保てる形式で書き出すことの2つです。この順番を守れば、白い背景が残ってしまう失敗はほぼ防げます。
透過の仕組みそのものや、PNGとWebPの使い分けをもう少し詳しく知りたい場合は、PNGの透過を扱ったガイドもあわせて読んでみてください。背景透明化、JPG→PNG変換、PNG→WebP変換はいずれも無料・登録不要・ブラウザ内処理で利用できます。